アヤワスカ

トランス文学の極北 ここに蘇る

ayahuasca アヤワスカとは、南米アマゾン川流域に住む先住民族に先祖代々受け継がれてきた、蔓科植物を煮詰めて作られた、強力な幻覚作用を持つお茶のことである。21世紀の現代においても、おもに熟練したシャーマンによって、西洋医学の薬ではなかなか治りにくい肉体と精神の病気を癒したり、トランス状態に入って異界と交流することで解決困難な悩みを解決する、等々、幅広く用いられている。さらに近年では麻薬中毒患者とアルコール中毒患者の解毒治療に積極的に使われ、高い効果を上げている。
ちなみにアメリカのビート作家、ウィリアム・S・バロウズが、この幻のハーブを求めてコロンビアとペルーを訪れたことで、その存在を広く世界に知られることとなった。
著者は日本でアヤワスカを体験し、1999年にその独特な世界をより深く知るため、シャーマニズムの本場、南米ペルーとブラジルに旅立つ。旅程はペルーのリマを起点として、ナスカ、ティティカカ湖、クスコ、マチュピチュなどの人気の観光スポットをカバーしており、文化人類学の資料としても、一風変わった旅行ガイドブックとしても楽しめます。本書でAKIRAの命がけのフィールドワークをお楽しみください。

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杉山明・AKIRA/プロフィール

1959年__栃木県日光市生まれ。
1982年__ニューヨークに移住。
1986年__アンディ・ウォーホルから奨学金を得て、NYアカデミー・オブ・アートに入学。

ニューヨーク、アテネ、フィレンツェ、マドリッドで美術作品を制作。ヨーロッパ、アジア、アフリカ、中東を放浪した。主な著作は『COTTON100%』『アジアに落ちる』『風の子レラ』『神の肉』『ケチャップ』がある。