中島千波 「樽見の仙櫻」
Chinami Nakajima 中島千波 「樽見の仙櫻」
(Nakajima-tarumi)
中島千波「樽見の仙櫻」タルミノセンニンザクラ
本作で使用されている純金箔(金地)は京都で長く培ってきた金箔貼りの伝統技術を基に版画用紙に適するように新しい技術をくわえ京都の職人が1枚1枚手貼りしたものです。職人の手で1万分の1㎜ほどの厚さに地金を均一に叩き延ばし作られ、竹のピンセットを使い、空気の流れない部屋の中で息を止め、1枚1枚貼り込んでおります。本作には1点につき40余枚の金箔が使われ、手貼りの風合いで1点1点微妙な違いを見せいています。
■版画仕様 シルクスクリーン
■証明 作家直筆サイン・落款(画面右下余白)
■制作部数(ED)200部(限定番号入り)
■版数 45版45色/本金箔手張り
■用紙 手漉き鳥の子和紙
■工房 K.T.M.Printers
■画寸 縦500ミリ×横1000ミリ
■額寸 縦741ミリ×横1238ミリ
■版画制作年 2014年12月
■原画制作年 2014年(四曲一隻屏風)2015年5月/日本橋三越にて公開
■発売 株式会社アトリエ出版企画
■発表定価 500.000円(税別)
「樽見の仙櫻」は、兵庫県北部の養父市大屋町樽見の山中にあり、樹齢千年ともいわれるエドヒガン桜の名木です。古くから神の木として大切にされ、仙人の桜の意味で「樽見の仙櫻」とも呼ばれ、訪れる人に親しまれてきました。この度、中島千波先生の古希記念「樽見の仙櫻」を版画として再現するにあたり、画面全体に本金箔を手貼りし45版45度刷という高度の職人技で見事に再現することができました。